ハミルトンが、ついにサバイバルホラーの最前線へと踏み込んだ。カプコンの人気シリーズ最新作「バイオハザード レクイエム」とのコラボレーションにより、ゲームの世界観と完全にシンクロした2本のタイムピースを発表した。映画との深い関係性で知られるハミルトンだが、近年はゲームの分野でも確実に存在感を強めている。
「バイオハザード レクイエム」は、シリーズ史上でも屈指の没入感を誇る作品である。FBI分析官グレース・アッシュクロフトの冷静な視点と、レオン・S・ケネディの経験に裏打ちされた行動力。その対照的な二人の物語に寄り添う形で、ハミルトンの2モデルは設計された。カプコンの開発チームと密に連携し、キャラクターの背景、役割、戦い方に至るまでを時計に落とし込んでいる。関連リンク:
https://fvaevbae.hatenablog.com/
レオン・S・ケネディが着用するのは「カーキ フィールド オートクロノ」。オールブラックの精悍な外観は、彼が身を置く極限状況そのものだ。針はエクスカリバーを想起させるデザインで、正義を貫くレオンの信念を象徴する。薬きょうを思わせるプッシャー、ライフルスコープのズームを連想させるリューズなど、ミリタリーとサバイバルの文脈が随所に落とし込まれている点も見逃せない。ダイアル9時位置の黒い翼、そしてケースバックに刻まれたエンブレムには、命を落とした者たちへの静かな祈りが込められている。ハードなデザインの中に、レオンというキャラクターの内面が確かに存在している一本である。一方、グレース・アッシュクロフトが着用するのは「パン ユーロ」。こちらはレオンとは対照的に、知性と冷静さを前面に押し出したモデルだ。ブラックを基調に、ゴールドのラインを配したストラップは、このモデルで初採用となる新しい仕上げ。ダイアルのアラビア数字や外周リングもゴールドで統一され、「ゴールド&ノワール」のコントラストが際立つ。ケースバックには幾何学的なモチーフが刻まれ、法医学捜査官として真実を追い詰めるグレースの分析力と緊張感を巧みに表現している。華やかさと緊張感が共存する、実にハミルトンらしいアプローチだ。
「バイオハザード レクイエム」の世界では、一秒の遅れが生死を分ける。その極限の緊張感を、腕時計というリアルな存在で補強する今回のコラボレーションは、ハミルトンの哲学を改めて感じさせるものだ。
タグ:
フランク ミューラー N級