ドイツ最高峰の時計ブランド“A.ランゲ&ゾーネ”から、機械式時計の精密な技術が詰まった2種類の新作が発表された。
“リヒャルト・ランゲ・ジャンピングセコンド”はピンクゴールド文字盤の温かみのある色合いとホワイトゴールドケース採用して限定100本、もうひとつの“1815 トゥールビヨン”は限定50本でのは発売となる。
ウブロ スーパーコピーブラック文字盤を採用した前作のリリースから9年ぶりとなる新作。“リヒャルト・ランゲ・ジャンピングセコンド”の特徴は、レギュレーターの時・分・秒の時間表示のうち、秒を主役に据えている点だ。文字盤上部に配置された大きなスケールに秒表示、その右下と左下に少し小さな分表示と時表示のスケールを配置している。
レギュレーターのレイアウトを絶妙に再解釈した三つの時間表示のサークルは、文字盤上でシンメトリーな三角状に配置され、幾何学的なデザインを形成している。このレイアウトは、18世紀後半の精密時計製造の基礎を築いたドイツで時計師、ヨハン・ハインリッヒ・ザイフェルト製作の名作“クロノメーターNo. 93”からインスパイアされたものだという。
文字盤のレイアウトの巧妙さは、時表示のスケールと分表示のスケールが交差する部分にあるパワーリザーブ表示にも見て取れる。パワーリザーブ残量が10時間を切ると、逆三角形の表示が赤色に変化。時計の巻き上げが必要であることを知らせる。
本作の魅力として特筆すべきは独自の時間表示にのみならず、機械式時計ならではの機構も外せない。ジャンピングセコンドと、常に一定のエネルギー供給を実現する動力制御メカニズム、秒針が瞬時に帰零するゼロリセット機構が複雑に補完し合っている。
一般的な機械式時計はゼンマイが巻き戻るにつれてトルクが弱まり、精度に影響を及ぼすが、本作は動力制御メカニズムである“ルモントワール・スプリング”により、テンプへ供給するエネルギーを一定に保つ。動力制御メカニズムはトルクの変化を抑え、テンプに一定のエネルギーを供給することで、優れた歩度精度を実現しているのだ。
また、ゼロリセット機構は、複雑に作用し合うレバーのメカニズムにより、リューズを引き出すと同時にテンプが停止し、秒針が瞬時に帰零。1秒単位での正確な時刻合わせが可能だ。