ダイヤルは遠目から見るとブラックカラーですが、近づくとネイビーカラーが浮き出るような幻想的な仕上がりです。早速ディティールを見ていきましょう!
力強く、一度見たら忘れられないインパクトのインデックスは、12時位置が2倍の太さ。形状は時分針と同じく堂々とした太さを採用しています。
ダイヤルデザイン、お分かりになるでしょうか?ミナモパターンなんて呼ばれていますね。カラーは違いますが「SLGA007 創業140周年記念限定モデル」でも使用されました。GSの文字盤デザインは限定モデルで好評を博すと、現行モデルになってリバイバル!なんてことがちらほら。
エボリューション9(以下EV9)は、2020年新しく打ち立てられたグランドセイコーのデザイン文法。44GSで確立されたデザイン文法を更に昇華しました。同社が長年追い求めてきた理想のウォッチ、国産最高峰メーカーが表現する日本ならではの美を表現したウォッチに、今現在限りなく近いものではないでしょうか。
初登場の2020年はGS創立60周年記念という節目の年になります。EV9を採用した「SLGH005白樺」はその代表作で、2021年にジュネーブ時計賞の
ロレックス N級 おすすめメンズ部門、ならびに日本国内でグッドデザイン賞を受賞しています。
特徴としては、力強く唯一無二の形状をしたインデックスと時分針、ヘアライン仕上げからわずかに角度を変えて鏡面仕上げになるベゼル、ソリッドに先端を切り落とされたラグ。これらのパーツは、どれもザラツ研磨によって一つ一つ丁寧に磨き分けが施されています。目に見えない部分ですと、ウォッチの重心をラグ両側へぐっと下げることで、40mm越えのウォッチでも吸い付くような心地いい装着感を実現したことです。